理学療法士の健康相談室

坐骨神経痛でしびれや痛みが生じる原因は?よくある症状・対処法

坐骨神経痛でしびれや痛みが生じる原因は?よくある症状・対処法

坐骨神経痛と思われるしびれなどの症状が出ており、日常生活に支障が出始めている方も多いのではないでしょうか? 今回は坐骨神経痛でしびれや痛みが生じる原因や、よくある症状、対処法について解説します。

最終更新日: 2025.12.16

この記事は約3分で読み終わります。

坐骨神経痛の概要

坐骨神経は腰から足にかけて走行している神経で、坐骨神経痛では同部位のしびれや痛みが誘発され、日常生活において様々な支障をきたす危険性があります。以下に坐骨神経痛の概要について解説しますので、症状について理解しましょう。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛は、腰椎からお尻、太もも、ふくらはぎ、足にかけて走行している坐骨神経の障害で、疾患名ではなく同部位に生じるしびれや痛みの総称のことを指します。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因となることが多く、中等度~重度の症状になると、日常生活に支障をきたす危険性があり注意が必要です。

坐骨神経痛でよくある症状

坐骨神経痛ではしびれや痛みの症状を訴える方が多いですが、人によってしびれや痛みの感覚が異なります。しびれの症状一つでも「ビリビリ」「ズキズキ」「チクチク」などと、一人一人の患者様が違った表現をされることが特徴の一つです。

前述した坐骨神経の走行に沿って、腰から足にかけて全体的に痛むケースや、お尻や太ももといった一部のみが痛むケースなどがあります。

<坐骨神経痛でよくある症状のチェックリスト>

  • お尻、太もも、ふくらはぎ、足にしびれ、痛み、冷感、灼熱感などがある
  •  歩くと下肢が痛み歩けなくなる
  •  腰を反らすとお尻~脚にしびれを感じる
  •  ふくらはぎに張りや締め付け感がある
  •  お尻から足先にかけてしびれがあり、触ると感覚が鈍く感じる
  •  前に屈む動作が辛い
  •  長時間の座位姿勢でしびれや痛みが出現する
  •  仰向けで寝られない

坐骨神経痛でしびれや痛みが起こる原因

背中の施術を行う整体師

坐骨神経痛によってしびれや痛みが起こる原因について解説します。坐骨神経痛には多くの疾患が関連しており、どの疾患が原因であるのかで治療法が異なります。ご自身の症状がどの疾患に当てはまるのかチェックしてみましょう。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、腰にある椎骨という背骨の間に存在する椎間板から、髄核という組織が飛び出して腰の神経根を圧迫する疾患です。好発年齢は20代~40代の方で、圧迫された神経によって、腰から足に痛みやしびれが誘発されます。

医療機関では理学療法や物理療法、薬物療法を用いて、対処・治療されるケースが一般的です。また、腰椎コルセットの装着などの装具療法の検討や、症状が重度のケースでは手術が選択されます。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、腰にある脊椎に変形を生じ、太い神経である脊髄を圧迫している状態を指します。好発年齢としては中高年に多く、症状としては足のしびれや痛みを自覚し、歩行によって症状が悪化することが特徴の一つです。

医療機関では保存療法であるリハビリテーションが処方されますが、変形性脊椎症のような変形している脊椎自体の根本的治癒は難しく、日常生活の支障度合いによっては手術が選択されます。

椎間関節炎や梨状筋症候群などのその他の病気

椎間関節炎は、腰にある椎骨間で形成されている椎間関節に炎症を生じた状態を指します。腰を反る動作や腰を左右に回旋する動作などで症状が誘発されます。

梨状筋症候群は、坐骨神経がお尻にある梨状筋という筋肉に圧迫された状態を指します。梨状筋に過度な負担がかかると、過緊張状態となり血流が低下し、硬く伸張性が失われてしまいます。スポーツ動作や長時間の運転などで症状が誘発されます。 

仙腸関節障害は、骨盤の中に存在する腸骨と仙骨間で形成される仙腸関節の障害です。スポーツ動作、長時間の座位、仰向けで寝ることが辛いなど特徴があります。 

これらの疾患や末梢神経障害では腰から足にかけて症状が出現することが多く、それぞれのどの疾患に当てはまるのかを、問診、レントゲン、MRI、整形外科的テストなどの結果から医師の診断が下されます。

坐骨神経痛でしびれや痛みがあるときの対処法・予防法

施術中の整体師

ここでは、坐骨神経痛でしびれや痛みがあるときに医療機関で早期に診てもらう重要性や、足腰に負担をかけないこと、整体院の施術について以下に解説します。

医療機関で診てもらう

坐骨神経痛によるしびれや痛みなどの症状が強い場合や、日常生活に支障をきたしている方、症状が一向に改善しない方は、早めに整形外科などの医療機関を受診し医師の診断を受けてください。医療機関では、理学療法や物理療法などのリハビリテーション、腰椎コルセットなどの装具療法、痛み止めとなる内服薬や外用薬などの薬物療法による治療が検討されます。

坐骨神経痛の原因となっている疾患は多くあるため、先ずは医療機関を受診することで早期発見・早期治療による、適切な診断、処置、治療法について相談しましょう。

足腰に負担をかけない

坐骨神経痛でしびれや痛みがあるときには、足腰に負担をかけないことを心掛けることが非常に重要です。坐骨神経痛の症状がある際に足腰に負担をかけてしまうと、坐骨神経を刺激して症状が悪化します。

注意が必要な動作や姿勢としては、重い物を持ち上げる動作、前屈みになる動作、腰を無理に捻る動作、長時間の座位姿勢などです。日常生活では、重労働の仕事やデスクワーク、スポーツ動作等に十分注意してください。

整体院の施術を受ける

様々な対処法を試しても症状が改善しない方は、整体院で施術を受けてみることもおすすめです。整体院の施術では、骨盤ケアによるアプローチが期待できます。ご自身でセルフケアなどを行っても、効果は限定的になりやすく、知識がないため症状が悪化する危険性があり注意が必要です。

 坐骨神経痛によるしびれや痛みで悩んでいる方は、ぜひ整体院にご相談しご自身に合ったセルフケアやライフスタイルの見直しをお試しください。

坐骨神経痛によるしびれや痛みで悩んでいる方へ

腰の施術を行う整体師

今回は坐骨神経痛によるしびれや痛みで悩んでいる方に向けて、原因やよくある症状、対処法などについて解説しました。坐骨神経痛を放置してしまうと、歩行や仕事動作などの日常生活に支障をきたす危険性が高まります。

 先ずは、医療機関で医師に相談することや、足腰に負担をかけないことに注意し、早期発見・早期治療を心掛けてください。様々な治療法を試しても症状が改善しない方は、一度整体院にご相談の上ご自身にあったセルフケアのアドバイスを受けてみるのがおすすめです。

監修

髙見 友

M&メディカルリハ
株式会社
執行役員

髙見 友
(たかみ ゆう)

保有資格

  • 理学療法士
  • 日本理学療法士協会会員
  • Certified Fascial Manipulation® Specialist (CFMS)
  • ドイツ徒手医学認定セラピスト 2016年取得
  • 認定理学療法士 運動器領域 2019年取得

経歴

2008年
千葉・柏リハビリテーション学院卒業
2008年
いちはら病院勤務
2018年
あかおぎ整形外科クリニック勤務
2019年
M&メディカルリハ株式会社 執行役員就任
店舗を探す