理学療法士の健康相談室

肩こりは整体で保険適用される?適用外でも通うメリットと利用時の注意点

肩こりは整体で保険適用される?適用外でも通うメリットと利用時の注意点

肩こりは整体で保険適用される?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、状態によっては肩こりにも健康保険が適用される場合があり、保険が適用される肩こりと適用されない肩こりがあります。 今回は、肩こりで悩んでいて整体に通院しようと思っているが、肩こりは整体で保険適用されるのか疑問を抱いている方に向けて、保険適応のポイントや保険適用外でも整体に通うメリット、利用時の注意点などについて解説します。肩こりが整体で保険適応になるのか悩みを抱いている方は、この記事をぜひチェックしてみてください。

最終更新日: 2025.12.12

この記事は約3分で読み終わります。

保険適用される肩こりと適用外の肩こり

まずは保険適用される肩こりと適用外の肩こりの違いについて解説します。これを知らずに整体の施術を受けると、施術料が全額自己負担となる場合もあるため非常に重要なポイントとなります。肩こりが保険適用となるのか、チェックしてみましょう。

保険が適用される肩こり

保険適用となる肩こりは、ケガなどの外傷が原因と考えられる肩こりで、「いつ」「どこで」「どのように」怪我をしたのか明確に説明できる場合です。

例えば、交通事故によるむち打ち後の後遺症の肩こり、寝違えが原因と考えられる肩こり、仕事やスポーツで首を捻ったことが原因と考えられる肩こりなどがあげられます。これらが原因と考えられる肩こりの場合は、柔道整復師による施術料に保険が適用される可能性があります。

保険適用されない肩こり

保険適応とならない肩こりは、発症後に数カ月ほど経過した慢性的な肩こりです。例えば、日常生活やデスクワーク時の不良姿勢やストレートネックなどがあげられます。

また、肩こりの解消として検討される整体院は医療機関ではないため、医療行為を一切行うことができず保険適応の対象とはなりません。これらのケースでは、施術料が全額自己負担となります。

肩こりや肩周りの違和感で整体に通うときの注意点

肩こりや肩回りの違和感で整体に通うときの注意点について解説します。重要なポイントとなるため必ず一読するようにしてください。

肩回りの違和感で整体に通うときの注意点としては、先ずは考えられる原因を解明するために整形外科病院などの医療機関を受診することが大切です。整体で受けることが可能な施術内容は、腰痛、ぎっくり腰、五十肩、神経痛、打撲、筋挫傷、肉離れ、頭痛、骨盤の歪み、産後のケアなどです。軽度の痛みや違和感などが生じたケースでも、脱臼、骨折、変形性関節症、リウマチなどの整形外科疾患を患っている可能性もあるため、考えられる原因を解明するためにも先ずは医療機関を受診し、医師の診断を受けてから整体を利用するようにしてください。

医療機関では、お困りごとがある場合は全て保険診療となるため、医療費の自己負担額を抑えることが可能です。また、お困りごとによっては理学療法士によるリハビリを受けることも可能なため、病院で医師に相談してみましょう。

保険適用されない場合でも肩こりや肩回りの違和感で整体に通うことのメリット

治療方針について説明する整体師

保険適用されない場合でも、肩回りの違和感で整体に通うことのメリットについて解説します。慢性的な肩こりや違和感を自然に改善することは難しいため、保険適用外の慢性的な肩こりの場合でも整体に通ってマッサージなどの手技を受けることをおすすめします。

専門性の高い施術が受けられる

整体院では専門性の高い施術を受けることが可能です。施術前には施術者によって詳細なカウンセリングや動作確認が行われ、身体の状態に応じた施術を行います。一人一人の身体の状態に合った施術を受けられますが、整体院によっては得意とする施術内容に違いがあるため、自分の状態に合っているのかが分からない方は、事前に問い合わせてみましょう。

生活でのアドバイスが受けられる

肩こりや違和感は、猫背や反り腰などの不良姿勢や、身体の負担となる生活習慣が原因と考えられることが多く、複数の考えられる原因が影響して引き起こされている可能性があります。

整体院では、これらの肩こりや違和感などに合わせたセルフケアの指導を受けることが可能です。ストレッチや筋肉のバランスを整える筋力トレーニングなどの方法が分からない方は、整体に通ってセルフケアのアドバイスを受けるようにしましょう。

慢性的な肩こりの対策や予防法

ストレッチ方法の指導をうける女性

保険適用外の慢性的な肩こりの対策や予防法としては、ストレッチ、適度な運動、身体を温めることなどで、肩こりを軽減することが期待できます。以下に具体的な方法についてご紹介しますので、日常生活に取り入れてみてください。

ストレッチを行う

ストレッチを行うと筋肉の伸張性や血流が改善され、筋肉や関節が固まることを予防し、身体の柔軟性を高めることが期待できます。特に、首から肩、肩甲骨、体幹を中心とした筋肉をストレッチすることで、肩こりに効果的な運動となります。1つの筋肉に対して20秒×3~4セットほどストレッチを行うようにしましょう。ストレッチの際には筋肉を無理に伸張することや、反動をつけ過ぎないように注意して行ってください。起床後や入浴後のタイミングに行うことで、日常生活のパフォーマンス向上が期待できます。

適度に運動する

適度な運動も肩こりを解消することが期待できます。方法としては、肩を回すことで肩回りの筋肉を動かす、筋力トレーニングで肩や背筋群を鍛える、ウォーキングや水泳などの運動を行うことをおすすめします。無理のない範囲で肩を動かしながらほぐすことを意識して行ってみましょう。適度な運動となる有酸素運動は、30分以上の連続した運動を、週に3回以上のペースで無理のない範囲で行ってみましょう。

身体を温める

身体が冷えてしまうと血流が低下し、首から肩の肩こりに関連する筋肉の緊張が増します。湯船に浸かることや衣類で身体を温めること、室温を調整することを意識し、筋肉が慢性的に緊張しないように心掛けてください。また、筋力トレーニングで筋肉量を増やすこと、ストレッチや有酸素運動によって血液循環を改善することも、身体を温める効果があるためおすすめです。

慢性的な肩こりの原因や対処方法については以下の記事でも詳しく説明しています。

慢性的な肩こりの原因とは?疑いのある病気や対処法、セルフケア

肩こりは整体で保険適用となるのか疑問を抱いている方へ

今回は、肩こりで悩んでいて整体の施術を受けようと思っているが、肩こりは整体で保険適用となるのか疑問を抱いている方に向けて、保険適応のポイントや保険適用外でも整体に通うメリット、利用時の注意点などについて解説しました。

急性のお困りごとの場合、柔道整復師による整体施術は保険適応となる可能性がありますが、発症後数カ月ほど経過した慢性的な肩こりは保険適応外となり、施術料を全額負担しなければなりません。整体に通う際には、先ずは医療機関で医師の診断を受けることと、ご自身の状態が保険適応となるのかを調べるように注意してください。

また、慢性的な肩こりで保険適応外となるケースでも、前述したように整体に通うメリットがあるため、肩こりで悩んでいる方は整体の施術を受けることを検討してください。Next整体KINMAQは在籍する施術者の全員が理学療法士資格を保有する整体チェーンで、筋膜調整や骨盤矯正によって肩こりの改善が期待できます。詳細なカウンセリングや動作確認によって、一人一人に合ったオーダーメイドの施術を行うため、安心して施術を受けることが可能です。肩こりで悩んでいる方は、ぜひNext整体KINMAQにご相談ください。

監修

髙見 友

M&メディカルリハ
株式会社
執行役員

髙見 友
(たかみ ゆう)

保有資格

  • 理学療法士
  • 日本理学療法士協会会員
  • 医科学修士(埼玉医科大学)
  • Certified Fascial Manipulation® Specialist (CFMS)
  • ドイツ徒手医学認定セラピスト 2016年取得
  • 認定理学療法士 運動器領域 2019年取得

経歴

2008年
千葉・柏リハビリテーション学院卒業
2008年
いちはら病院勤務
2018年
あかおぎ整形外科クリニック勤務
2019年
M&メディカルリハ株式会社 執行役員就任
店舗を探す