理学療法士の健康相談室
ストレートネックは整体で改善する?考えられる原因や自分でできるケア方法
ストレートネックは整体で改善するの?と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。ストレートネックを生じている考えられる原因が筋肉の過緊張の場合は、整体の施術によって緩和できる可能性があります。 今回は、ストレートネックで悩んでいる方に向けて、ストレートネックの考えられる原因やおすすめの対処方法についてポイントを解説します。筋肉の緊張由来のストレートネックを解消したい方や、改善方法を知りたい方はこの記事をぜひチェックしてみてください。
最終更新日: 2025.12.12
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ストレートネックは整体で改善する?
ストレートネックは、通常は緩やかなカーブを描いている頸椎の骨格配列が崩れ、真っすぐになっている状態を指します。ストレートネックで考えられる原因としては、筋肉の過緊張である場合が多いため、整体の施術で悩みを解決できる可能性があります。
ストレートネックとは何かより詳しくは以下の記事をご覧ください。
ストレートネックの原因は?起こりがちな症状やセルフケアの方法
そもそも整体では、筋肉や骨格に関連する悩みに対して、マッサージ、骨盤矯正、脊椎や腰椎などに対する骨格矯正といった施術を行い、原因と考えられる悪い生活習慣の改善を目的とした指導を受けることが可能です。また、姿勢改善に向けたストレッチやマッサージ、筋力トレーニングなど、セルフケアの方法を学ぶこともでき、体の悩みの改善方法などの指導を受けられます。
筋肉の過緊張である場合は整体によってそれを解消し、ストレートネックの症状が改善する可能性があります。
病院に行く必要があるケース
ストレートネックと思っていても、我慢できないほどの激しい痛みや長期的に続く痛みなどは、椎間板ヘルニアなどの神経の圧迫が出現している可能性もあります。早期に医療機関を受診して医師の診断を受けるようにしてください。これらのケースではまずは病院での治療が優先されるため、投薬治療や注射、リハビリテーション、物理療法、手術療法など、お困りごとに合った治療を受けるようにしましょう。
ストレートネックを引き起こす考えられる原因

ここでは改めてストレートネックを引き起こす考えられる原因について解説します。自分自身の生活習慣に該当するものがないかチェックしてみましょう。
悪い姿勢での長時間のスマートフォンやPCの使用
視線を下に向けた猫背姿勢などの悪い姿勢でスマートフォンやPCを長時間使用しているケースでは、首へ負担をかけてしまう可能性が高まります。デスクワーク時や日常生活の姿勢において、重さのある頭部が前方に突出した前傾姿勢となり、首から背筋に負担をかけている方は注意が必要です。
体に合っていない枕の利用
体に合っていない枕を使用している方は、首の負担となりストレートネックを引き起こしている可能性があります。負担がかかる枕としては、高すぎるまたは低すぎる枕、就寝姿勢時に首や肩に力が入る枕、寝返りしにくい枕などです。
これらのケースでは、頚椎から背骨の一部である胸椎にかけての関節や筋肉に負担がかかり、筋肉の過緊張や血行不良を生じる場合があるため注意が必要です。
体の柔軟性が低下している場合
特に首から背骨の柔軟性が低下しているケースでは、背中が丸まって頭部が前方に突出する場合が多く、ストレートネックを生じる危険性が高まります。日常生活の中で、デスクワークや同一姿勢を長時間継続することが多い方は特に注意が必要です。
運動不足により筋力が低下している
運動不足により首から体幹を支える筋力が低下している場合は、背中が猫背のように丸まり、頭部が前方に突出することでストレートネックとなる可能性が高まります。
特に、体幹の背筋や腹筋群などのインナーマッスルや、首前面にある椎前筋群という筋肉の弱化が影響します。日頃から運動不足の方や不良姿勢となりやすい方、肩こりや疲れを感じやすい方などは特に注意が必要です。
ストレートネックを防ぐセルフケア方法
ストレートネックを防ぐには、デスクワーク時や就寝姿勢などの負担となる生活習慣を改善することや、ストレッチなどの効果的な運動を行うことが重要となります。今回ご紹介する方法は今日からでも簡単に行えますので、ストレートネックで悩んでいる方は気軽に始めてみてください。
スマホやPCは休憩を挟みながら使用する
スマホの操作やデスクワークのPC作業時の不良姿勢は、ストレートネックが誘発される可能性があります。よって、これらを長時間行う際には30分~1時間程度の間隔で、適度に休憩を挟みながらストレッチするように意識してください。視線が下がることや猫背姿勢に注意し、正しい座り姿勢で行うようにしましょう。
適切な枕を選ぶ
就寝時には体に合った枕を使用してください。体に合っていない枕を使用していると頸椎への負担が軽減できず、ストレートネックの根本的な解決ができない可能性が高まります。枕の選び方としては、首との間に隙間ができない、首や肩関節の脱力ができ自然な呼吸がしやすい、寝返りがしやすいといった点をセルフチェックし、体の負担とならない枕を選ぶようにしましょう。
新しい枕の購入が難しい場合は、バスタオルを折りたたむことで自分に合った高さに調整し、タオル枕として代用する方法もおすすめです。
ストレートネックを予防できるストレッチを行う
ストレートネックを防ぐには首のストレッチをセルフケアとして行い、筋肉のバランスを整えることをおすすめします。特に、首側面の胸鎖乳突筋や首後面の後頭下筋群のストレッチが重要となります。詳細な方法について以下にご紹介しますので、ストレートネックで悩んでいる方はぜひ試してみてください。
【首側面のストレッチ】
- 背筋を軽く伸ばして座ります。
- 右手を、左側の側頭部(左耳の少し上)に添えます。
- ゆっくりとアゴを上に向け、首を軽く反らせます。
- そのまま頭を“左へ”向けます。
- 右手を使いながら、頭をゆっくり“右側”へ倒していきます。
- 左右交互に10秒×2~3セットほど行う
※ストレッチを行う際には、伸長している側の肩が持ち上がらないように肩を下方に固定しておきましょう。

【首後面のストレッチ】
- 仰向けに寝る
- 軽く顎を引く
- 顎を軽く引いた状態をキープしたまま、後頭部をベッドにゆっくりと押し付けながら首後面をストレッチする

ストレートネックは整体で改善するのか疑問を抱いている方へ
今回は、ストレートネックは整体で改善するの?と疑問を抱いている方に向けて、ストレートネックの考えられる原因やおすすめの対処方法について解説しました。
ストレートネックは頚椎のカーブが消失して真っすぐとなった状態を指し、日々の不良姿勢や枕の影響など、生活習慣の影響による首への負担によって引き起こされます。ストレートネックが胸鎖乳突筋などの過緊張が影響しているケースでは、整体の施術によって悩みを改善することが期待できます。
さまざまな対処法を試してもストレートネックが改善しない場合は、Next整体KINMAQで筋膜調整や骨格矯正などの施術を受けることにより、ストレートネックの悩みを解決できる可能性があります。
Next整体KINMAQは、国家資格である理学療法士資格を保有したスタッフが在籍する整体院です。一人一人の悩みに対して、完全オーダーメイドの施術を提供することでお悩みの改善が期待できます。ストレートネックで悩んでおり、整体の施術を受けてみようと思っている方は、Next整体KINMAQにぜひご相談ください。
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監修
M&メディカルリハ
株式会社
執行役員
髙見 友
(たかみ ゆう)
保有資格
- 理学療法士
- 日本理学療法士協会会員
- 医科学修士(埼玉医科大学)
- Certified Fascial Manipulation® Specialist (CFMS)
- ドイツ徒手医学認定セラピスト 2016年取得
- 認定理学療法士 運動器領域 2019年取得
経歴
- 2008年
- 千葉・柏リハビリテーション学院卒業
- 2008年
- いちはら病院勤務
- 2018年
- あかおぎ整形外科クリニック勤務
- 2019年
- M&メディカルリハ株式会社 執行役員就任