痩せているのに足が太いのはなぜ?5つの原因と今すぐできる足痩せケア

上半身は痩せているのに、足が太いと悩んでいる人は、骨格だけでなく日々の生活習慣が原因で足が太くなっている場合があります。悩みを解消するには、足が太くなる原因を理解することが大切です。今回は、足が太くなる5つの原因と足痩せケアについて解説しますので、日々の生活に取り入れてみてください。


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痩せているのに足が太い原因は?

痩せているのに足が太くなるのには、主に5つの原因が考えられます。ここでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

姿勢が悪い

痩せているのに足が太くなる大きな原因のひとつは姿勢の悪さです。猫背や反り腰などがクセになっている人は、太ももやふくらはぎの筋肉を効率的に使うことができません。この状況が続くと、筋肉が使われずに働きが低下し、足に脂肪がつきやすくなって太くなる場合があります。

筋肉の動きが悪くなると、足が太くなるだけでなく、筋肉が硬くなったり筋力が低下したりするため、注意が必要です。

むくんでいる

体内の水分は、重力の影響で下半身に溜まりやすくなります。デスクワークの時間が長い人や立ち仕事の人は、足の血行が滞りやすく、むくみを引き起こす原因となります。

足の筋肉はポンプの役割を果たしており、血液やリンパを全身に流します。しかし、筋肉が衰えたり筋肉量が少なかったりすると、ポンプの役割を果たせなくなり、結果としてむくんでしまうのです。

歩き方に問題がある

ガニ股・内股・足を引きずるように歩く・膝から下だけを使って歩くなど、足に負担がかかる歩き方をしていると、足の一部に過度な負担がかかり筋肉が局所的に発達する傾向にあります。こうなると、足全体のバランスが崩れ、足が太くなりやすいため、注意が必要です。

特に、ガニ股や内股は、太ももやふくらはぎが太くなりやすく、足が太いと悩む人に多く見られる傾向です。

運動不足

運動不足になると、足の筋肉が弱まりやすくなるのに加え、基礎代謝が低下してカロリーを消費しにくくなり、蓄積された脂肪の影響で足が太く見えてしまいます。

運動不足により、足に溜まった水分を上半身に戻すことができないと、先述したむくみを引き起こす原因にもなります。むくみが起こると足が太く見えることにつながります。

骨盤がゆがんでいる

姿勢の悪さにより骨盤がゆがんでしまうと、太ももの前側や外側などの部位に負担がかかり、下半身の筋肉バランスが崩れてしまいます。これにより一部の筋肉のみが発達し、足が太く見える結果を招きます。

骨盤がゆがむのは、足を組む・片足にだけ重心をかけて立つ・横座りをするなどの動きが要因です。

足痩せのためにしておきたいセルフケア

足痩せに向けて大切なのは、毎日セルフケアを行うことです。ここでは、簡単にできるセルフケアを紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

歩き方を見直す

足の筋肉をバランス良く使うことで、歩き方が改善され、足への負担も軽減されます。

頭の上から糸で引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばし、やや上に目線を向けましょう。背筋と膝を伸ばし、足の裏全体で踏みしめながら、かかとから着地するよう意識することが大切です。

また、着地するタイミングと、地面を足でけるタイミングでは、重心をスムーズに前に移動できるよう、膝をできるだけ伸ばして歩くことを心がけましょう。

湯船につかる

毎日のお風呂を、シャワーで済ませている人も多いのではないでしょうか。湯船につかって体を温めると、冷えやむくみ対策に効果的であるほか、足の筋肉がほぐれて血行が良くなり、老廃物の排出や新陳代謝を促します。さらに、湯船につかることでリラックス効果も高まり、自律神経のバランスが整いやすくなります。

湯船につかるのは、38~40℃のお湯に10~20分程度が目安です。特に、デスクワークの人や立ち仕事の人は、できるだけ湯船につかると足のむくみ改善が期待できます。

トレーニングをする

足についた脂肪を燃焼させるには、有酸素運動と筋トレを組み合わせると効果的です。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、最低でも20分以上継続することで、血流の促進により脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。

さらに筋トレを行うと、筋肉量が増えて基礎代謝が高まり、脂肪が燃えやすい身体づくりにつながります。

おすすめのトレーニングを4つ紹介しますので、自分に合うと思うものをぜひ試してみてください。

プランク

プランクは、体幹トレーニングの基本であり、筋力に自信がない人でも無理せずできる点が大きなメリットです。体幹を鍛えることで姿勢の改善につながり、下半身の筋肉を正しく使えます。

1.うつ伏せに寝そべったら、床に肘をつけて上体を起こす
2.つま先を立ててお尻を上げる
3.頭のてっぺんからかかとまで一直線になるよう体勢を整える

このとき、目線は前方に向け、筋肉に意識を向けると効果的です。

ワイドスクワット

太ももを鍛えたい人は、太ももの内側に効くワイドスクワットに取り組んでみましょう。

1. 背筋をまっすぐ伸ばし、肩幅よりも少し広ねに足を開いて立つ
2. つま先を45度程度外側に向け、5秒ほどかけてゆっくりと膝を曲げていく。足幅を広く保ちながら腰を下ろす。
3.膝が90度程度まで曲がったら、ゆっくりと元の姿勢に戻る

1セットを15回として3セット行いましょう。

ヒップリフト

お尻の筋肉のうち最も大きい大殿筋を鍛え、下半身の引き締め効果や姿勢の改善・基礎代謝の向上などが期待できるトレーニングです。

1.仰向けになって両足の膝を立て、足裏を床につける
2.足裏で床を押してお尻を一番高い位置まで持ち上げたら、3秒キープする
3.息を吸いながらお尻を床にゆっくりと戻す

一連の動作を10回1セットとして3セット行いましょう。

フロッグ

フロッグは、カエルの足のような動きをする運動で、内腿・お尻・股関節の付け根の筋肉を同時に鍛えます。

1.仰向けの姿勢になって両膝を曲げる
2.かかとをつけた状態でつま先を30度に開く
3.かかとをつけたまま両膝をまっすぐ伸ばす

両足の内腿を寄せ合うように意識すると、さらに効果が高まります。

ポイントとして、腰が反らないよう・膝が内側に入らないよう気をつけることが大切です。

マッサージする

足のマッサージをすると、血液やリンパがスムーズに流れるようになり、足を細くするのに効果的です。入浴後30分以内にマッサージをすると、より効果が高まります。

マッサージの順番は、まず足首から腿の付け根までをさすり、ふくらはぎと太ももをもんだらふくらはぎを叩きましょう。最後に、立った状態で膝裏から腿の付け根までをまんべんなく叩きます。反対側も同じようにマッサージし、血流改善を目指しましょう。

塩分を控える

塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を薄めるために体が水分を溜め込みやすくなり、むくみにつながります。塩分の過剰な摂取を控えて、尿として水分を排泄することが大切です。

また、塩分を体外へ排出するカリウムの摂取も意識しましょう。バナナ・アボカド・ほうれん草・するめ・干し芋・きなこなどがおすすめです。

着圧ソックスを使用する

着圧ソックスは、ふくらはぎを適度に締め付け、筋肉の伸び縮みにより下半身の血行を促します。血液やリンパの老廃物が流れやすくなり、足のむくみ改善が期待できます。

着圧ソックスは仕事中にも着用でき、デスクワークや立ち仕事の人でも使いやすいアイテムです。就寝中ではなく、日中に履くようにしましょう。

まとめ

痩せているのに足が太いと悩む人は、足が太くなる原因をしっかりと把握し、適切なセルフケアを行うことが大切です。今回ご紹介したセルフケアを日常生活に取り入れ、引き締まった美しい足を目指しましょう。