身体が歪むと身長は低く見える?
身長は遺伝的要因と成長期・思春期の生活習慣によって決まるといわれています。特に遺伝の影響は大きく、8割は遺伝によるものだという説もあるほどです。
ただし、すべてが遺伝によるものというわけではなく、子どもの頃の食事や運動、睡眠の質によって違いが出るともいわれています。
具体的には、カルシウムやタンパク質などの栄養素をバランスよく摂取する、適度に運動する、十分な睡眠時間を確保するなどにより、身長の成長に良い影響を与えると考えられています。
このように身長を決める主な要因は遺伝と生活習慣なのですが、姿勢の悪さが身長に影響する場合もあります。
例えば、猫背になると胸骨のカーブが強くなって頭が前に出るため、本来よりも身長が低く見えがちです。
また、姿勢が悪い状態が長期間続いて背骨が歪むと、椎間板(背骨の骨と骨の間にあるクッションのような組織)に負荷がかかり、身長が低く見えてしまうことがあります。
そこまで悪化する前に身体の歪みを改善すれば、本来の姿勢を保ちやすくなり、身長が低く見える状態を防ぐことにつながるでしょう。
身体に歪みが生じる原因
ここでは、身体に歪みが生じる主な原因について解説します。
猫背
先述した通り、猫背は身体が歪む原因を招きます。猫背とは、背骨が丸まって頭が前に出てしまっている状態のことです。背骨は頚椎・胸椎・腰椎の3つに分かれています。
・頚椎:首の骨
・胸椎:首の付け根から腰の上までの骨
・腰椎:腰の骨
このうち頚椎と腰椎は前弯(身体の前面方向のカーブ)、胸椎は後弯(身体の背面方向のカーブ)しています。
つまり背骨はもともと曲線を描いているのですが、猫背になると胸椎の後弯がより強くなり、頭が前に突き出てしまうのです。
猫背が一時的なものなら良いのですが、長期間、猫背の状態が続くと胸椎の後弯が強くなったまま固定化してしまい、背筋を伸ばすのが困難になります。その結果、本来の身長よりも低く見えることがあります。
O脚
O脚とは、両膝が外向きにカーブしてしまっている状態です。遺伝的要因や成長過程での骨の変化、歩き方や筋力のバランスなどが原因で生じることが多い傾向にあります。
脚が外側に広がることで、姿勢が崩れ、身長が低く見えてしまうことがあります。また、O脚の状態が長く続くと骨盤に傾きが生じ、腰痛になる場合もあります。
身体の歪みを改善するメリット
身体の歪みを改善することには、姿勢が整うことで見た目の身長が変わること以外にもさまざまなメリットがあります。
ここでは、身体の歪みを改善するメリットを4つ紹介します。
周りからの印象が良くなる
身体の歪みを改善して姿勢が整うと、見た目の身長が変わり、周囲に良い印象を与えやすくなります。背筋が真っ直ぐ伸びている人に対して、自信があって堂々としている、若々しく健康的、エネルギッシュでやる気があるなどの印象を抱くことが多いためです。
また、身体の歪みが改善されると筋肉や関節への負担が軽減され、痛みが和らぐことがあります。体調が良いと自然に表情が明るくなるため、全体の印象も良くなるでしょう。
身体が疲れにくくなる
身体が疲れにくくなることも、歪みを改善するメリットです。身体に歪みがあると、バランスを取ろうとして特定の筋肉に負担がかかり、疲れを感じやすくなります。肩や首、背中、腰などに痛みを感じることも少なくありません。
身体の歪みが改善されれば、筋肉への負担が軽減されて緊張が和らぐため、血行が良くなることが期待できます。その結果、全身にしっかりと酸素や栄養素が運ばれ、疲れを感じにくくなるでしょう。
また、筋肉の負担が減ることで、首や肩のこり、背中の痛み、腰痛などが緩和される可能性もあります。
冷え性の軽減につながる
身体の歪みを改善することで、冷えを感じにくくなることが期待できます。
身体が歪んで負担がかかると筋肉が緊張して硬くなり、血管が圧迫されて血行が悪くなります。また、内臓を正しい位置で支えられなくなるため、内臓のはたらきも悪くなりがちです。
身体のバランスが整うことで血流が促され、内臓のはたらきもスムーズになるため、冷えの軽減につながるでしょう。
代謝が促され、エネルギー消費がスムーズになる
先述の通り、身体の歪みが改善されると血行が良くなり、体温が上がりやすくなることが期待できます。体温が1℃上がると代謝量は10%程度上がるといわれており、代謝が促されることで、エネルギーの消費がスムーズになる可能性があります。
また、代謝が良くなることで、余計な水分も排出されやすくなり、むくみも緩和されるでしょう。
身体の歪みを改善する方法
ここでは、身体の歪みを改善する方法を紹介します。
運動をする
身体の歪みを改善するには運動が欠かせません。筋力が低下すると骨格を支えきれなくなり、歪みが生じやすくなるためです。
歪み改善に効果的なのは、正しい姿勢を保つのに必要な腹横筋や背筋を鍛えるトレーニングや、体幹を鍛えられるスクワットなどです。
全身の筋肉を使うウォーキングやヨガなども、歪み改善の効果が期待できます。肩こりや腰痛などがある場合は無理をせず、できる範囲で運動を始めてみましょう。
正しい姿勢を保つ
身体の歪みを改善するには、正しい姿勢をキープして過ごすことも重要です。立っているときと座っているとき、それぞれの正しい姿勢について解説しますので、普段の姿勢を見直してみましょう。
【立っているとき】
立っているときの正しい姿勢とは、身体を横向きで見たときに、耳の後ろ・肩・大転子(股関節の外側にある、触ると出っ張ってる骨)・外くるぶしが一直線になっている状態です。正しい立ち姿勢を保つには、下記のポイントを意識しましょう。
・足の親指の付け根・小指の付け根・かかとの3点にバランス良く体重を乗せる
・お腹に軽く力を入れる
・お尻を引き締める
姿勢を良くしようとして腰を反ってしまうことが多いので注意しましょう。
普段姿勢が崩れている方が正しい姿勢で立とうとすると、全身の筋肉に疲労を感じるかもしれません。しかし、そこで諦めるといつまでも姿勢が悪いままになってしまいます。まずは短時間からでも良いので、毎日正しい立ち姿勢を取ることを意識しましょう。
【座っているとき】
座っているときの正しい姿勢とは、下記のような状態です。
・椅子に深く腰かけている
・座面に坐骨を立てるように座っている
・あごを軽く引く
・膝の角度が90度になっている
・肩と膝、股関節が平行になっている
・足の裏がしっかりと床についている
椅子や机の高さが合っていなかったり、PCと身体の距離が適切でなかったりすると座り姿勢が崩れやすくなります。上記の体勢が保てる高さや位置に調整しましょう。
ストレッチをする
ストレッチをすることも、身体の歪み改善に役立ちます。おすすめのストレッチを2つ紹介しますので、今日からさっそく始めてみてはいかがでしょうか。
座って行うストレッチ
1.床に座って両足を伸ばす
2.右膝を立てて、右足の裏を左足の外側に置く
3.右膝の外側に左肘を当てる
4.右手を身体の後ろに置き、背筋を伸ばす
5.左肘で右膝を軽く押しながら身体をひねり、15~30秒キープする
6.手足を入れ替えて2~5の動作を行う
仰向けで行うストレッチ
1.仰向けに寝る
2.両膝を立てる
3.右足の先を左膝に乗せる(右足の外くるぶしあたりを乗せる)
4.左足の太ももの裏で手を組む
5.右足がズレないように注意しつつ、左足を胸に引き寄せる
6.足を入れ替えて3~5の動作を行う
まとめ
身長は遺伝と子どもの頃の生活習慣が大きく影響しますが、身体の歪みによって本来の身長よりも低く見えている場合があります。
姿勢を整えることで、見た目の身長が変わることがあります。また、身体のバランスが整うことで、筋肉や関節への負担が軽減し、痛みや不調が和らぐことも期待できます。運動やストレッチなどを取り入れて、正しい姿勢をキープしましょう。