整体後に起こるもみ返しとは?
整体後に起こるもみ返しとは、どのような症状を指すのでしょうか。ここでは、整体に行った後に起こるもみ返しの症状や治まるまでの期間、好転反応との違いについて詳しく解説します。
もみ返しの症状や治まるまでの期間
もみ返しとは、マッサージや整体などの施術で筋肉に過度な刺激が加わることで筋膜が損傷し、炎症反応として痛みが出る症状です。痛みだけでなく、内出血や筋緊張、頭痛、吐き気、発熱、不眠などの症状がみられることもあります。
一般的に、もみ返しが起こっても数日程度で痛みが軽減することが多いものの、筋肉の損傷が大きい場合は症状が1週間程度続くこともあるでしょう。
もみ返しと好転反応の違い
もみ返しに似た症状として「好転反応」がありますが、性質が大きく異なります。
もみ返しは、筋肉に過度な刺激を与えることで、筋膜や筋肉の微細な損傷が生じ、痛みを引き起こすことがあります。
一方、好転反応は、施術によって筋緊張や血流が改善し、身体が正常な状態に回復しつつある過程で現れる、いわば「一時的な不調」です。
適切な施術によって筋肉の緊張が和らぐと、血行やリンパの流れが良くなり、筋肉に蓄積していた老廃物や発痛物質(痛みを引き起こす化学物質)が一気に体外へ排出されます。
もみ返しの場合、炎症が局所的に生じるため、痛みは比較的ピンポイントで感じられ、回復には数日以上かかることもあります。
好転反応は、だるさやかゆみ、全身の倦怠感、ほてり、軽い発熱、吐き気などの症状が合わられるのが特徴です。好転反応では筋肉が損傷していないため、1~3日休めば回復することがほとんどです。
好転反応は身体が回復しているサインといえるため、症状が治まれば施術前よりスッキリした状態になるでしょう。
整体やマッサージの施術後に局所的な痛みが3日以上続く場合は、好転反応ではなく、もみ返しが起こっていると考えられます。
もみ返しが起こる4つの原因
なぜ整体やマッサージの施術後にもみ返しが起こるのでしょうか。ここでは、もみ返しの主な原因を4つ紹介します。
過度な刺激
もみ返しが起こる主な原因は、筋肉への過度な刺激です。整体やマッサージなどで筋肉を強く押されたり、無理な姿勢で施術を受けたりすると、筋肉を包んでいる筋膜や筋肉を構成する筋繊維が傷ついてしまいます。その結果、筋膜や筋繊維が炎症を起こし、筋肉痛のような痛みやだるさが発生するのです。
また、過度な刺激によって強い痛みを感じると無意識に筋肉を過剰に収縮させてしまい、もみ返しを引き起こすこともあるでしょう。
施術者の技術不足
施術者の知識や技量、技術が不足していると、もみ返しが起こりやすくなります。施術者の技術力が低いと、正常な固さの筋肉と緊張が強い筋肉の見極めが難しく、正常な筋肉までマッサージしてしまう可能性があるのです。
また、施術に慣れていないと、一人ひとりの身体の状態に合わせた圧の調整ができず、筋肉をほぐし過ぎてしまう可能性もあります。その結果、筋肉にダメージが加わり、炎症を起こします。
血行不良・疲労の蓄積
血行不良や疲労の蓄積も、整体後にもみ返しが起こる原因のひとつです。長時間のデスクワークや運動不足などによって血行が悪くなると、筋肉が凝り固まってしまいます。この状態で施術を受けると、少しの圧でも筋肉が損傷しやすくなるのです。
また、疲れている状態で整体やマッサージの施術を受けると、蓄積していた老廃物が一気に排出され、倦怠感やむくみなどの症状が現れることもあります。
体質
筋肉の柔軟性や回復力には個人差があります。そのため、同じ施術を受けても、揉み返しが出る方もいれば、出ない方もいるのです。筋肉のコリが強かったり、柔軟性が低かったりすると血流が悪くなり、少しの刺激で筋繊維や筋膜が損傷するおそれがあります。
また、整体やマッサージなどの施術を初めて受ける方は身体が慣れていないため、揉み返しが起こりやすくなります。
もみ返しが起こったときの対処法
整体やマッサージの施術を受けた後にもみ返しが起こった場合、アイシングをしましょう。アイシングとは、冷湿布や保冷剤、ビニール袋に入れた氷水などで患部を十分に冷やすことです。保冷剤や氷などを患部に直接当てると凍傷を負ってしまうおそれがあるため、必ずタオルに包んで使用してください。
アイシングを行う際は、約10~15分程度冷やしたら30分~1時間ほど中止し、また冷やすという方法を繰り返しましょう。患部を冷やすことで毛細血管が収縮し、痛みや腫れの軽減につながります。
なお、もみ返しの症状が治まるまで運動やストレッチを控え、十分な睡眠をとり筋肉の回復を促すことも大切です。無理に身体を動かすと筋繊維の修復が進まず、痛みが長引く可能性があります。痛みやだるさがある場合は無理をせず、しっかり休息をとりましょう。
また、飲酒や入浴は血流が促進されることで痛みが強くなる可能性があるため、もみ返しが治まるまで控えることをおすすめします。
冷やしたり休んだりしても症状が改善しなければ、市販の鎮痛剤や湿布を使用するのもひとつの方法です。
整体後のもみ返しを予防する方法
整体での施術でせっかく身体が楽になっても、もみ返しが起こると症状が悪化してしまうことがあります。ここでは、整体やマッサージ後のもみ返しを防ぐために自分でできる対策法をみていきましょう。
施術前後に水分補給する
整体やマッサージの施術前後にしっかり水分補給することで、もみ返しの予防につながります。十分な水分を摂取することで血液の循環が良くなり、痛みを発生させる物質が溜まりにくくなるでしょう。
適切な強度の施術を受ける
前述の通り、強すぎる圧で刺激すると筋膜や筋繊維が傷つき、もみ返しが起こりやすくなります。施術中に刺激が強過ぎると感じたら我慢せず、施術者に痛みを伝えましょう。
施術者に「マッサージの強度を弱めてほしい」と伝えることで、施術途中でも刺激量を調節してくれるはずです。
また、不適切な施術を受けるともみ返しが起こりやすくなるため、経験豊富で技術力が高い整体師を選ぶことも大切です。整体院のホームページで施術者の経歴や保有資格を確認し、技術力や信頼性をしっかり見極めましょう。
日頃から生活習慣を整えておく
整体やマッサージ後のもみ返しを予防するためには、日頃から生活習慣を整えておくことも大切です。
筋肉の回復には、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠が不可欠です。1日3回の食事を基本に、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランス良く摂取しましょう。
ご飯・パンなどの主食、肉・魚・大豆製品などの主菜、野菜・きのこなどの副菜を揃えることで、栄養バランスが整いやすくなります。
適切な睡眠時間には個人差があるものの、少なくとも6時間以上の睡眠を確保するのが理想です。また、運動不足になると血行不良によって筋肉が凝り固まってしまうため、日頃から適度な運動を取り入れることも大切です。定期的な運動やストレッチによって筋肉の柔軟性が高まると、もみ返しの予防につながります。
まとめ
整体やマッサージ後に起こるもみ返しの原因は、過度な刺激や施術者の技術不足、血行不良、疲労の蓄積などがあげられます。なお、もみ返しの出現は個人差が大きく、筋肉の柔軟性や回復力の違いなど、体質が関係しているケースも考えられます。
もみ返しを防ぐためには日頃から生活習慣を整え、施術前後にしっかり水分補給することが大切です。施術中に強い刺激を感じた場合は、遠慮せず施術者に伝えましょう。