肩の高さが違う原因
普段の生活では気づきにくい肩の高さの左右差ですが、体のバランスを崩してさまざまな不調を引き起こす可能性があります。まずは、肩の高さが違う原因を確認しましょう。
片側ばかり使っている
肩の高さが違う原因は、日常的なクセが関係している場合があります。片側ばかりで同じ動作を繰り返していたり、酷使していた経験があったりすることがあげられます。特に、利き腕を頻繁に使うと、肩の筋肉が疲労しやすくなってしまうため、注意が必要です。
例えば、野球やテニス、バトミントンなどのように、フォームが決まっているスポーツは片方の肩ばかり使う頻度が高く、肩の高さに違いがみられやすくなります。
また、普段から無意識に同じ肩ばかりにバッグをかけていると、肩周辺の筋肉のバランスが悪くなり、片方の肩への負担が過度になってしまいます。
肩甲骨や背骨、骨盤に歪みがある
肩の高さが左右で異なる状態は、身体の軸が傾いているサインといえます。肩まわりの筋肉の問題だけでなく、体を支えている肩甲骨や背骨、骨盤の歪みが原因となるケースもあります。
これらの部分が歪むことで、背中や腰、お腹などの筋肉が片方に引っ張られ、腰痛を引き起こす可能性があるのです。肩の筋肉をほぐすことはもちろん、根本的に解決するには、背骨や骨盤の歪みを整えることも大切です。
肩の高さをセルフチェックする方法
肩の高さをセルフチェックする方法は、下記の通りです。
1.鏡の前で普段と変わらない姿勢で立つ
2.肩の高さを確認する
3.床に座ってあぐらをかく
4.肩の高さを確認する
ポイントは力を抜いて、自然体の状態で肩の高さをチェックすることです。片方の肩が上がっていないか、下がっていないかしっかりと見ておきましょう。
とはいえ、鏡の前で長時間チェックするのはおすすめできません。時間の経過とともに、身体は自然と正しい姿勢に戻ろうとするはたらきがあるからです。適切に判断したいときは、時間をかけずに素早く判断しましょう。
肩の高さが違うことで起こりうるリスク
肩の高さが違うと、どのようなリスクが懸念されるのでしょうか。ここでは、肩の高さに左右差がある場合に起こりうるリスクについて紹介します。
どちらかの肩にコリや痛みが出る
左右の肩の高さが違うと、身体のバランスが崩れ、よく使うほうの肩が凝りやすくなります。最初は自覚がなくても、徐々に筋肉が硬くなり、時間の経過とともに肩こりや痛みへとつながることがあります。
見た目のバランスが悪くなる
記念写真など、人に見られる場面で左右の肩の高さが異なると、身体が傾いて見えるため、見た目の印象が損なわれてしまうことがあります。自分では気づきにくいため、周りの人から指摘されて初めて自覚するケースが多いようです。
スポーツでのパフォーマンスが低下する
肩の高さが異なり、左右のバランスが崩れると、スポーツをする際のパフォーマンス低下につながります。歪みによって関節の可動域が制限され、柔軟性が低下することで、スムーズな動きができなくなるからです。
例えば、ゴルフであれば、肩の高さが違うことでスイングの軸がブレやすくなります。飛距離が伸びにくくなったり、ボールの方向が安定しなかったりする場合があるようです。
野球のピッチングでは、利き腕側の肩が下がってしまうと、肩が思うように動かせなくなり、ボールに勢いがつきません。
さらに、肩の動きが悪くなるのを補おうとして、腕の力だけでボールを投げようとする「手投げ」になりがちです。手投げは、野球肘などの怪我の原因にもつながるため、注意しましょう。
顔頭に左右差が出る
肩の高さに違いがあると、肩だけでなく、顔や頭にも左右差がみられるようになります。通常、人間の顔は完全な左右対称ではありません。姿勢の歪みや筋肉のアンバランスなどにより、顔の歪みにつながることがあります。
顔の歪みは単なる見た目の問題だけでなく、コンプレックスにつながる場合もあります。また、身体のバランスが悪くなると、足りない部分をカバーしようとするため、歪みが酷くなりがちです。
肩の高さを揃えるストレッチ
肩の高さを揃えるストレッチを行うことで、身体のバランスを整え、さまざまな不調を改善する効果が期待できます。ここでは、肩の高さの左右差を軽減するために、簡単にできるストレッチを紹介します。
首のストレッチ
どちらか一方の肩が下がり気味の方におすすめのストレッチです。左肩のほうが右肩よりも高い位置にある場合、身体が傾くのを支えようとして、左足に重心をかけるなど、身体が無意識にバランスを取ろうとします。首の左側の筋肉が収縮しやすくなるため、ストレッチで縮まった筋肉を伸ばすことが大切です。
右肩が下がり、バランスが悪いときは下記の方法を試しましょう。
1.右手で反対側の耳の上あたり(左の側頭部)に軽く触れる
2.そのまま首を右側へ倒す
3.2の状態で20秒間キープする
首筋が気持ち良く伸びているなら、正しく行えています。左肩が下がる場合も同様に、側頭部に触れる手を左手に変えてから左側へ傾けましょう。
腹斜筋のストレッチ
脇腹にある腹斜筋は、正しい姿勢を保つ上で欠かせない筋肉です。ストレッチをすることで体幹が安定し、バランスを取りやすくなります。まずは、右肩が下がるときのやり方をみていきましょう。
1.右側面を壁に向け、左足を大きく一歩前に踏み出す
2.右足のかかとを軽く浮かせる
3.右手を伸ばし、肩と同じくらいの高さに合わせて壁に手をつける
4.右側の骨盤を壁に向かって横へスライドさせ、身体を壁の真横に近づける
5.4の状態で20秒間キープする
左肩が下がる場合は、反対側で同じ動作を行いましょう。また、壁に身体を近づける際は、肘を曲げても問題ありません。脇腹が伸びている感覚があればOKです。
骨盤まわりのストレッチ
肩の高さの違いは、局所的な問題だけでなく、全身のバランスが崩れていることが原因となる場合があります。身体の土台となる骨盤の歪みが、肩にも悪影響をおよぼすきっかけにもなりうるのです。そのため、肩を正しい位置に整えるには、骨盤の歪みを改善するストレッチも有効です。
1.両脚を肩幅よりやや広めに開いて立ち、つま先を正面に向ける
2.両膝を軽く曲げ、右膝に体重を乗せ、左足は伸ばしてかかとを床から少し浮かせる
3.2の状態を10秒間キープする
4.反対側も同様に行う
このストレッチを毎日1回行うことで、骨盤の歪み改善につながります。運動不足の方は、無理のない範囲で毎日2~3回を目安に行うと良いでしょう。
寝たままストレッチ
寝たままストレッチは、骨盤の歪みを整える効果が期待できます。寝ながら行えるため、就寝前の習慣に取り入れてみるのもおすすめです。
1.床に仰向けに寝る
2.骨盤を右に動かし、右腕を床に触れながら頭の上にもっていく
3.身体をCの形にするイメージで、右手と右足で逆方向に引っ張り合う
4.息を吸いながら伸びを感じ、息を吐きながら脱力する
5.反対側も同様に行う
歪みが気になる部分を意識してしっかりと伸ばしましょう。
広背筋のストレッチ
肩の左右差をなくすのにおすすめなのが、広背筋のストレッチです。緊張している筋肉を緩めることができます。
1.椅子に座って姿勢を正す
2.背筋を伸ばし、肩が下がっているほうの腕を上げる
3.脇腹を伸ばしながら、上げている手と反対側へ身体を倒す
4.3の状態で15~20秒間キープする
ポイントは、腕を上げているほうのお尻が浮かないようにすることです。脇腹を伸ばす際に、お尻が上がりやすくなるため注意しましょう。肩に痛みがあり、腕が上がらない場合は、腕の位置を変えずに身体を傾けて脇腹を伸ばすだけでも問題ありません。この動作だけでもストレッチ効果が期待できます。
まとめ
肩の高さが違う原因には、一方の肩を酷使していたり、肩甲骨や背骨、骨盤などに歪みがあったりすることがあげられます。肩の高さが左右でずれると、肩こりや痛み、見た目の変化やスポーツをする際のパフォーマンスの低下など、さまざまな影響をおよぼします。日頃からストレッチをする習慣を身につけて、正常な肩の位置に近づけましょう。