猫背だと身長は低く見える?その理由と改善方法を解説

「猫背を改善すると背が伸びる」といった話を聞いたことはありませんか。実際には猫背を改善したからといって、元々の身長が伸びるわけではありません。とはいえ、姿勢を正しくすることで、見た目の印象は大きく変わります。そこで今回は、猫背になると身長が低く見えてしまう理由や猫背を改善する方法について紹介します。


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猫背で身長が低く見える理由は?

猫背の方は、実際よりも背が低く見えることがあります。その理由は、主に背骨の湾曲や歪みです。

本来、背骨は緩やかなS字カーブを描いていますが、猫背になるとこのカーブが崩れてしまい、首や背中、腰が丸まった状態になるのです。そのため、頭の位置が通常よりも下がり、そのぶん身長が低く見えてしまいます。

例えば、腰が丸い高齢者が、実際の身長よりも小柄に見えることはありませんか。この場合、背筋が伸びていないぶん、見た目の身長が低く測定されてしまうのです。

また、背骨は24個の椎骨が積み重なってできており、椎骨の間には椎間板というクッションのような役割の軟骨があります。猫背により背骨が歪むことで、椎間板が圧迫されて椎骨同士の間隔が狭まり、身長が低く見えてしまいます。

猫背で考えられるデメリット

猫背は見た目だけでなく、健康面にも悪影響を及ぼすおそれがあります。ここでは、健康面
における猫背のデメリットについて解説します。

筋肉が衰えやすくなる

猫背になると、筋肉が衰えやすくなります。筋肉は正しい姿勢であれば効率的に働くはずですが、猫背になることでその機能を十分に発揮できないことがあるのです。

さらに、特定の部位に負荷がかかる一方で、他の部位の筋肉が使われなくなり、衰えてしまうことも懸念されます。この状態が続くと、身体の重心が本来の位置からズレ、不調や体型の変化を引き起こす原因となりかねません。

例えば、猫背が原因で歩き方が変わった場合、骨盤が後ろに傾き、膝に痛みを感じたり、太ももやおしりが垂れ下がったりするように見えることもあります。

首や肩、腰などに痛みが生じる

猫背になると、背骨が丸くなり頭が身体の中心よりも前に出るようになります。首や肩に大きな負担がかかり、肩こりや首こり、腰痛などの原因になるため注意が必要です。猫背が続くと頸椎の自然なカーブが失われて、ストレートネックと呼ばれる状態になることもあります。

また、姿勢が悪くなると身体の軸となる体幹の筋肉が衰え、腰を支えられなくなり、腰痛を引き起こす可能性もあります。

呼吸が浅くなる

猫背は肩が内側に丸まり、胸が圧迫されている状態のため、呼吸が浅くなりがちです。深い呼吸がしづらくなり、酸素を十分に取り込むことができません。

生きるためには呼吸を通して空気中の酸素を体内に取り込み、不要な二酸化炭素を排出する必要があります。取り込んだ酸素は、体内で栄養素と結合し、燃焼することでエネルギーを生み出しているのです。

しかし、呼吸が浅い状態が続くと、体内に必要な酸素が不足してしまい、代謝が落ちて内臓機能も低下してしまいます。さらに、疲れやすくなったり、血流が悪化してむくみやすくなったりするなど、さまざまな不調を引き起こす可能性があります。

猫背を改善するメリット

猫背を直すと、見た目や健康面に良い影響を与えます。ここでは、背骨を矯正することで得られるメリットを解説します。

スタイルが良くなる

猫背だと、お腹周りが気になるシルエットになりがちです。実際の見た目よりも太って見えたり、だらしなく見えたりしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、背筋を伸ばし正しい姿勢を意識すると、お腹が引き締まり、見た目もスマートになります。姿勢が良いと自信があるように見え、はつらつとした印象を与えることができます。

さらに、正しい姿勢を保つとお腹や背中の筋肉がバランス良く鍛えられ、理想のボディラインに近づけるでしょう。血流も良くなり、むくみ防止に役立ちます。背筋が伸びることで、実際の身長よりも高く見える効果も期待できます。

疲れにくくなる

猫背を改善すると、疲れにくくなるメリットがあります。正しい姿勢を心がけることで、身体に無理な負担がかからず、筋肉の緊張や血流の滞りを改善しやすくなります。結果として、疲労を軽減する効果が期待できるのです。

また、体内の巡りを良くすることは、疲労回復に役立つだけでなく、冷えの改善にもつながります。身体が温まることで基礎代謝が上がり、痩せやすく太りにくい体質に近づけるでしょう。

猫背を改善する方法

猫背を改善することで、見た目の印象が良くなるだけでなく、疲れやすさが緩和される可能性があります。ここでは、日常生活で簡単にできる猫背を改善する方法を解説します。

姿勢を正す

猫背を改善するには、普段から正しい姿勢を意識することが大切です。理想的な姿勢とは、耳、肩、股関節が一直線になっている状態を指します。立つときと座るときの正しい姿勢は、次の通りです。

【立つとき】
・耳、肩、足の付け根、膝、外くるぶしまでが一直線になるようにする。

【座るとき】
・椅子に深く腰掛けてから、あごを引き、背筋を伸ばして座る。その際、頭の上が天井から糸で引っ張られているイメージで座ると良い姿勢が保てる。

猫背気味の方は一時的に背筋を伸ばしても、その状態を長時間キープするのは難しいかもしれません。しかし、正しい姿勢を習慣化することで、猫背予防につながる筋肉が鍛えられるようになります。日頃から正しい姿勢を心がけましょう。

ストレッチをする

猫背改善には、ストレッチが効果的です。猫背の原因のひとつとして、背中や首の筋肉だけでなく、腸腰筋や腹横筋などの姿勢を支える筋肉の低下があげられます。これらの筋肉が衰えると、骨盤が後ろに傾きやすくなり、猫背を引き起こす原因になりかねません。

ストレッチによりこれらの筋肉を柔軟にし、強化することで正しい姿勢を取りやすくなり、猫背改善につながります。おすすめのストレッチのやり方は、下記の通りです。

肩甲骨のストレッチ

1.椅子に浅く腰掛け、背もたれに寄りかからないようにする
2.両手を組んだ状態で、身体の前で腕を前に突き出す
3.お腹を見るように、首と背中を丸める

20秒以上を目安に筋肉の伸びを感じながら、ゆっくりと行いましょう。深呼吸をしながら身体を動かすと、自律神経が安定し、心身の緊張が和らぎます。

背筋を伸ばすストレッチ

1.タオルを筒状に丸めておく
2.1を肩甲骨の下にくるように調整し、床に仰向けに寝る
3.両腕は頭の上、つま先は伸ばし、そのままなるべく遠くへ伸ばす
4.伸びを感じながら、1~2分間キープする

3~4の動作を無理のない範囲で数回繰り返しましょう。タオルを使用してしっかりと背中を反らせることで、猫背予防につながります。動作中に痛みがみられる場合は、中止して病院への受診を検討してください。

キャット&ドッグ

1.両手と膝を床につけ、背中が床と平行になるようにする
2.肩甲骨同士をくっつけるように意識し、背中をゆっくりと後ろに反らせる
3.肩甲骨を外側に開くように意識し、背中を丸める
4.2~3の動作を繰り返す

ポイントは、背中全体を大きく動かすことです。肘が曲がると効果が薄れてしまうため、まっすぐ伸ばした状態で行いましょう。

腰を伸ばすストレッチ

1.両足を肩幅に開き、壁から一歩下がって立ち、壁に両手をつける
2.そのまま壁づたいに上へ手を伸ばす
3.2の状態を5~10秒キープする
4.ゆっくり手を下ろす
5.2~4の動作を3回繰り返す

腕を上げると同時に、背筋を伸ばすように意識しましょう。背筋の柔軟性が高まり、猫背改善に役立ちます。

まとめ

猫背になると、背骨の湾曲や歪みを引き起こしやすくなるため、実際の身長よりも低く見えてしまうことがあります。さらに、筋肉の衰えや部分的な身体の痛み、呼吸が浅くなるなどのデメリットも生じかねません。

猫背を改善することで、姿勢が良くなりスタイルが良く見えたり、疲れにくくなったりするため、日頃から正しい姿勢を心がけることや、ストレッチする習慣を取り入れましょう。