疲れやすい原因
身体が疲れやすくなる主な原因として、下記の3つがあげられます。
・栄養不足
・運動不足
・睡眠不足
上記の3つの項目と疲れやすさの関係について解説します。
栄養不足
食生活が乱れていたり、ダイエットのために食事を抜いたりして栄養が不足すると、身体が疲れやすくなります。
例えば糖質は肥満の原因になるため、糖質制限をしている方もいるでしょう。しかし、糖質は脳や身体を動かすための燃料になるものです。極端に糖質を制限し過ぎるとエネルギー不足に陥り、少し運動するだけでも疲れるようになります。
また、タンパク質が足りていないと、やる気や集中力に関わるドーパミンや感情を安定させるセロトニンの分泌量が減ってしまいます。さらに身体の働きを維持するためのホルモンも不足するため、身体が疲れやすくなるのです。
豚のヒレ肉やささみ、玄米、卵などに含まれるビタミンB群も疲労回復に欠かせません。ビタミンB群は糖質や脂質をエネルギーに変える役割があるためです。
ビタミンB群が不足するとエネルギーが足りなくなって倦怠感を覚えたり、食欲不振に陥ったりしやすくなります。
運動不足
運動不足が続くことも、疲れやすさにつながります。運動量が足りていないと、筋肉量が低下してしまうためです。
筋肉量が減ると簡単な動作でも筋肉に負担がかかる上に、エネルギーを上手く使えなくなるので必要以上にエネルギーが消費されてしまいます。
さらに新陳代謝が低下して血液循環が悪くなるため、体内の細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなって疲れやすくなるのです。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続けた結果、筋肉がこわばってコリが生じ、不調を招く場合もあります。
睡眠不足
睡眠不足も身体が疲れやすくなる原因のひとつです。本来1日の活動によって身体に溜まった疲れは、睡眠中に解消されます。睡眠が足りないと疲労が解消し切れず、徐々に身体に蓄積していくため、疲れが慢性化してしまうのです。
さらに昼間に強い眠気を感じたり、集中力や判断力が低下したり、イライラしやすくなったりといった問題も起こりやすくなります。
疲れやすい原因として考えられる病気
身体が疲れやすいのは、何らかの病気が原因の場合もあります。疲れやすさの原因として考えられる病気を5つ紹介しますので、念のためチェックしてみてください。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群とは、非常に強い疲労感、倦怠感が半年以上続く病気です。脱力感や思考力の低下、抑うつ状態、頭痛、微熱などの症状が現れる場合もあります。また、睡眠不足に陥っている場合も多く、日常生活に支障が出るケースも少なくありません。
慢性疲労症候群を発症する明確な原因はわかっていませんが、感染症やストレス、免疫異常などによって引き起こされるのではないかと考えられています。
糖尿病
糖尿病とは、インスリンという血糖値を下げるホルモンが正常に働かず、血液中の糖が増え過ぎてしまう病気です。
飲食によって血糖値が上昇すると脾臓からインスリンが分泌され、糖が細胞内に送り込まれてエネルギーとして利用されます。
このときインスリンが上手く働かないと糖が代謝されなくなり血液中に残るため、血糖値が高くなってしまうのです。一方で細胞側は十分に糖が入って来なくなるのでエネルギー不足に陥り、疲れやすくなります。
また、糖尿病治療のためにインスリン注射を打つなどによってインスリンが働き過ぎて低血糖になると、ふらふらしたり冷や汗が出たり、身体がだるくなったりすることもあります。
低血圧
低血圧とは収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の状態のことです。低血圧になると脳内に血液が回りにくくなり、疲れやすくなったり身体がだるくなったり、頭痛がしたりします。
低血圧になる原因はさまざまです。もともと血圧が低い場合もあれば、睡眠不足や病気が原因で血圧が下がることもあります。
また、急に立ち上がるなどの動作によって急激に血圧が低下する「起立性低血圧」や、食後に胃に血液が回った血液が心臓に戻りにくくなって起こる「食後低血圧」などもあります。
うつ病
うつ病を発症した場合も、身体が疲れやすくなったり倦怠感を覚えたりすることがあります。不安感や緊張感などで筋肉に力が入ったり、睡眠の質が低下して寝不足になったりするためです。
そのほか、やる気の低下や抑うつ(悲しい気分)状態、不眠や仮眠などの症状が出ることもあります。
精神状態は目に見えないので、身体に何らかの問題があり疲労感や不眠などの症状が出ていると判断されてしまうことがある点に注意が必要です。
疲れにくい身体を作るための生活習慣
ここでは疲れにくい身体を作るための5つの生活習慣を紹介します。取り入れやすそうなものから試してみましょう。
1日3食の食事を摂る
栄養が不足すると身体が疲れやすくなるので、1日3食きちんと食事を摂りましょう。特に朝食は睡眠中に下がった体温を上げ、身体を活動モードにするのに役立つためしっかり食べたいところです。
また、身体が活動するためのエネルギーを生み出すには、糖質やタンパク質、ビタミンB群などさまざまな栄養素が必要です。食生活の乱れを改善し、栄養バランスの良い食事を摂ることを心がけましょう。
運動を行う
適度に運動することも疲労回復に役立ちます。低負荷の運動をすると血流が良くなり、疲労物質が排出されやすくなるためです。これを「積極的休養(アクティブレスト)」といい、スポーツ選手にも実践している方がいます。
運動の内容はウォーキングやストレッチ、階段を上るなどの簡単なものでかまいません。時間も1日10~30分ほどで大丈夫です。
十分な睡眠を取る
疲れを回復させるために、十分な睡眠を取ることも大切です。睡眠中は日中のダメージを受けた細胞の修復を促す成長ホルモンが分泌されるため、しっかり睡眠を取ることで疲労回復につながります。
また、睡眠不足を解消して疲労を回復するには、睡眠の質を上げることも重要です。先に紹介した朝食をしっかり摂る、毎日適度な運動をするなどの生活習慣は睡眠の質の向上にも役立つので、ぜひ実践してみてください。
姿勢を良くする
長時間同じ姿勢を取り続けると筋肉がこわばって血流が悪くなり、身体が疲れやすくなります。特に姿勢が悪いと身体に負担がかかりやすくなるので、姿勢を良くすることを意識しましょう。
また、ときどきストレッチをしたり、首や肩甲骨周りの筋肉をほぐしたりして血流を促すことも疲労回復に役立ちます。
生活環境を整える
ストレスや不安感などを感じていると身体が緊張して疲れやすくなるので、リラックスできるように生活環境を整えてみるのもおすすめです。
例えばアロマオイルなどの良い香りがするものを部屋に置くと、リラックスしやすくなります。ストレスを和らげたり、気分を明るくしたり、安眠を促したりする効果が期待できるアロマオイルもあるので、好みや気分に合わせて選びましょう。
まとめ
身体が疲れやすいのは、栄養不足や運動不足、睡眠不足などが主な原因です。しっかりと栄養や睡眠を取って、毎日適度に運動すれば、徐々に疲れにくい身体になっていくでしょう。
長期間疲れやすい状態が続いている場合、疲労感以外にも症状がある場合は何らかの病気の可能性もあります。念のため医療機関を受診し、医師に相談してみましょう。