肩こりにはツボ押しマッサージがおすすめ!
肩こりが気になるときは、ツボ押しマッサージがおすすめです。肩こりにツボ押しがおすすめな理由は、以下の通りです。
・道具がほとんどいらない
・スペースがなくてもできる
・手軽にセルフマッサージできる
ツボ押しマッサージは、専門の道具がなくてもできます。マッサージ棒やツボ押し棒を使用する方もいますが、自分の指で押しても問題ありません。特別な道具を揃える時間やコストをかけたくない方にとって、試しやすい対処法です。
また、運動やストレッチのようにスペースを確保する必要もなく、床や椅子に座った状態でできることもメリットといえます。
悩みに適したツボを気持ち良いと感じる強さで押すだけなので、誰でも場所を問わずセルフマッサージできます。ひとつのツボが複数の不調に良い場合もあり、健康面においても効率的な対処法です。
肩こりのツボを探す方法と押す際のポイント
肩こりへのアプローチとしてツボ押しマッサージをするときは、悩みに合った場所を探して押すことが大切です。
ここでは、肩こりにおすすめのツボを探す方法と、実践するときのポイントを解説します。
肩こりのツボを探す方法
ツボの位置には、個人差があります。一般的に書籍やウェブサイトなどで解説されているツボの場所は、目安として考えましょう。
セルフでツボ押しマッサージをするときは、押してみてしこりがあるところ、気持ち良いと感じるところ、痛みがひびくところを目安にすると見つかります。
肩こりのツボを押す際のポイント
肩こりにおすすめのツボは、首や肩まわりに複数あります。首筋にあるツボを押すときは、頭の重さを利用しましょう。両手の指をツボの位置に当てた状態で頭を後ろに倒すと、頭の重さでツボ押しマッサージができます。
指を傷めるおそれがあるときは、ゴルフボールをストッキングに入れた手作りマッサージ器もおすすめです。ゴルフボールをツボの位置に当ててストッキングの両端を引っ張ると、ツボの位置に押しつけられます。
ツボは強く押したからといって、効果が変わるわけではありません。腕全体の力を使って、痛気持ち良いと感じる強さで押しましょう。1回5秒程度、リラックスした状態で息を吐きながら押すのがポイントです。
効果を高めたいときは、事前にツボ周辺をホットタオルなどで温めておきます。暖かい缶やペットボトルの飲み物を利用すると、温熱効果とツボ押しマッサージが同時にできます。
肩こりに効くツボ10選
ここでは、肩こりの改善におすすめのツボを10種類解説します。押すときのポイントも解説するので、挑戦してみてください。
1.肩井(けんせい)
名前の通り、肩のあたりに存在するツボです。首の骨の根元と肩先を線で結んだとき、中間あたりに位置します。肩こりのほか、首こりの改善にもおすすめです。
肩井はもみほぐすか、反対側の手の中指または人差し指で押します。ツボ押しマッサージをしながら腕を少し動かすと、筋肉をほぐしやすくなります。
2.肩中兪(けんちゅうゆ)
肩中兪も肩井と同じく、肩こりのツボとして代表的です。首の骨の真下より若干横へずれた位置にあります。頭を前に倒したときに出っ張る、首の後ろの骨から斜め下あたりです。
肩こりが重症化したときの腕のしびれ・痛み、背中の痛み・こわばりを改善したいときにも適しています。反対側の手の中指を押し当て、フックのように引っかけるつもりで押します。
3.天牖(てんゆう)
天牖は、首の両サイドを通る胸鎖乳突筋という筋肉にあるツボです。耳たぶの裏側にある出っ張った骨が乳様突起です。ツボは出っ張った乳様突起の後ろ斜め下、あごの角張った部位の高さあたりにあります。
天牖をもみほぐすと、胸鎖乳突筋の緊張を緩和させられます。首こりに伴う肩こりや、片頭痛の改善におすすめです。
4.天柱(てんちゅう)
首の後ろ側にあるツボです。首の中心、髪の生え際あたりから親指2本分外側にずれた位置、左右あわせて2か所あります。
天柱を刺激すると、首・肩の血行改善が期待できます。眼精疲労を伴う肩こりや、首こりの改善におすすめです。
両手の親指を天柱に当てて、残りの指で頭を包み込むように支えてから押し上げるように刺激しましょう。首を後ろ側に傾けると、押しやすくなります。
5.風池(ふうち)
上記の天柱の付近にあるツボです。首の中心、髪の生え際あたりから親指4本分、外側にずれた位置にあります。天柱と同じく左右にあるため、両手で刺激します。
肩こりのほか、頭痛で悩んでいるときにもおすすめのツボです。
天柱と押し方は同じで、親指を使って刺激します。残った指で頭を包み込むように支えることや、首を後ろ側に傾けると押しやすくなることも天柱と同じです。
6.天突(てんとつ)
天突は、首の前にあるツボです。左右の鎖骨の中心部、凹んでいる部分にあります。
首の筋肉の緊張や、首こりによる喉のつまりで悩んでいるときに適したツボです。
天突を押すときは、力を入れすぎないように注意しましょう。親指で擦るように、優しいタッチで刺激します。
7.曲池(きょくち)
肩こりの改善に向いたツボは、首まわり以外の場所にもあります。曲池は、腕を曲げたときにできる内側のしわにそった場所にあるツボです。手のひらを上向きにして腕を曲げたとき、内側のしわの端、ちょうど親指側に位置します。
肩こりや五十肩におすすめのツボです。刺激するときは、反対側の親指をツボに5秒ほど押し当てて離す動作を、3~5回繰り返します。
8.手三里(てさんり)
手三里も、腕の内側にあるツボです。腕を折り曲げたときにできる内側のしわ、親指側の端(曲池のある場所)から手首に向けて親指2本分進んだところにあります。
曲池と同じく、肩こりや五十肩などにおすすめです。刺激するときの方法も曲池と同じで、5秒ほど刺激して指を離す動作を、3~5回繰り返します。
9.合谷(ごうこく)
手の甲にあるツボです。会議中など気軽に腕を上げてツボを押せないシーンでも、目立つ心配なくマッサージできます。手の甲、親指と人差し指の骨の分かれ目あたりで、若干人差し指よりの位置にあります。
合谷は経路の末端にあるため、滞りがちな流れをツボ押しで改善したいときにおすすめです。肩こりを含めた、首から上の症状に幅広く効果的なツボです。
反対の親指の腹をツボに当てて、人差し指で反対側から支えつつ3~5回ほど押します。
10.後渓(こうけい)
後渓も手にあるため、シーンを問わず押しやすいツボです。小指の付け根あたり、拳を握ったときにできるシワの先端(手のひらの外側)にあります。
合谷と同じく、首から上の幅広い症状におすすめです。ほかのツボに比べると範囲が小さいため、指よりもヘアピン、爪楊枝といった細いもので押したほうが刺激しやすいといえます。3~5回ほど強めに押します。
肩こりに効果的なツボ押しマッサージ以外の方法
ツボ押しマッサージのほかにも、肩こりで悩んでいるときに適した対処法がいくつかあります。以下の対策なら、誰でも手軽に自宅で実践できます。
・温めて血行を良くする
・有酸素運動をする
・ストレッチを行う
肩こり対策では、筋肉の緊張をほぐすことが大切です。カイロやホットタオルなどを当てて気になるところを温めると、血行促進も期待できます。血行の改善で筋肉が柔らかくなれば、こわばりが軽減します。
有酸素運動やストレッチも、血行促進や緊張した筋肉の緩和につながる方法です。運動メニューによっては、肩まわりに加えて全身の血行を促進してくれます。日常生活の中で取り入れやすい、自分に合った対策を試してみましょう。
肩こりに効果的なストレッチを知りたい方には、こちらで詳しく解説しています。
「おすすめの肩甲骨ストレッチ10選!肩甲骨をほぐして肩こりを改善しよう」
まとめ
手軽に肩こりを緩和したいときは、ツボ押しマッサージを試してみましょう。肩こりの原因といえる血流の滞りや筋肉の緊張におすすめのツボは、複数あります。自分の状態に合わせて、気持ち良く感じる程度の強さで押すのがポイントです。
ストレッチや適度な運動なども肩こり改善につながるので、ツボ押しマッサージを組み合わせてみることをおすすめします。