耳鳴りには整体が効果的?症状別の原因や対処法も解説

耳元で「キーン」「ブーン」と音が響く、耳鳴りに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。今回は耳鳴りの症状や原因を解説し、整体でどのようにサポートできるのかを紹介します。あわせて、家庭でのセルフケア対策も紹介しているため、耳鳴りの改善を目指す方はぜひ参考にしてください。


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耳鳴りの悩みや整体で改善できる?

周りの人は気づかない音が、自分だけに聞こえるのが「耳鳴り」です。耳鳴りには原因が特定できるものとそうでないものがあり、原因がはっきり特定できない耳鳴りには、自律神経の乱れが関連している可能性が指摘されています。

自律神経とは、体温や血圧などの生命維持に欠かせない身体の機能をコントロールする神経系です。ストレスや生活習慣の乱れをはじめとする些細なきっかけで機能が低下することがあり、さまざまな身体の不調を引き起こします。耳鳴りも、そうした自律神経の乱れにより引き起こされる不調のひとつです。

整体は筋肉の緊張をほぐしていくことで身体のバランス調整を目指す施術です。施術によって自律神経の乱れや耳鳴りなどの不調を軽減する効果が期待できます。

また、整体を受けることで血の巡りが良くなり、リラックスを促して身体に良い影響を与えるとされています。

そもそも耳鳴りとは?

耳鳴りとは、耳の中で雑音が聞こえる状態をいいます。聞こえる音は「キーン」「ブーン」「ピー」「ジー」「ザー」「ゴー」とさまざまですが、実際の音をとらえているわけではありません。脳が聞こえない音をつくり出しているのです。

耳鳴りが起こるメカニズムは完全に解明されていませんが、内耳の障害が関与している可能性があります。

人間の耳は音を空気の振動として集め、振動を電気信号に変えて脳に送り、音として認識しています。振動と電気信号の変換を担っているのが、内耳にある「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれる渦巻き状の器官です。

音は外耳道から入り、鼓膜を震わせて振動として蝸牛に伝わります。振動は蝸牛内側の「有毛(ゆうもう)細胞」によって電気信号に変換され、聴神経を通って脳へ伝わりますが、なんらかの障害が起きると電気信号がうまく伝わりません。その結果、脳が興奮して、音を補おうとして、本来ない音をつくり出してしまうのです。

このように不足した機能を補おうとするのは生理的な反応で、耳鳴りも一時的なものなら大きな問題はないとされています。しかし、症状が長引いたり、耳鳴り自体がストレスになって別の不調を引き起こしたりする可能性もあります。自己判断は避け、医療機関を受診しましょう。

【症状別】長引く耳鳴りの原因

耳鳴りの原因は、音の聞こえ方や頻度によって異なります。脳に関連する病気が隠れているケースもあるため、単なる耳鳴りだと思い込むのは危険です。突然大きな耳鳴りが起こる場合は、早めに耳鼻科を受診して詳しい検査を受けてください。

ここからは、耳鳴りを引き起こす病気を症状別にみていきましょう。

キーンと高音の耳鳴りがする場合

高音域の耳鳴りがする原因には、次の5つがあげられます。

・突発性難聴:原因不明で突然片耳が聞こえにくくなり、耳鳴りやめまいをともなう疾患
・音響外傷:大音量の音楽を聴いたために有毛細胞が障害を受け、聞こえにくくなる疾患
・騒音性難聴:長時間騒音にさらされて生じる難聴
・聴神経腫瘍:音を伝える耳の神経にできる良性の腫瘍で、耳鳴りやめまいをともなう
・加齢性難聴:加齢によって有毛細胞の機能が低下して起こる難聴

片耳だけ雑音が聞こえる場合もあれば、両耳とも音が響くケースもあり、さまざまです。耳の聞こえにくさをともなわない耳鳴りの場合は、動脈硬化や更年期障害が原因の可能性もあります。

ブーンと重低音の耳鳴りがする場合

重低音の耳鳴りの原因には、主に次の疾患があげられます。

・低音障害型感音難聴:内耳の血液やリンパ液が滞り、低い音だけが聞こえなくなる疾患
・中耳炎:鼓膜の内側に感染による炎症が生じた疾患で、痛みや膿をともなう
・耳管狭窄症:中耳と鼻をつなぐ耳管が腫れあがり、音がこもって聞こえる疾患

そのほか、激しいめまいや吐き気をともなうメニエール症も、重低音の耳鳴りを引き起こす要因のひとつです。なんらかの理由で内耳のリンパ液が増え、耳鳴りを引き起こすとされています。

ドクドクと脈打つ耳鳴りがする場合

拍動性の耳鳴りの場合は、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などの脳や血管に起因する重大な疾患によって生じている可能性があります。放置しておくと命にかかわるおそれがあるため、早めに病院を受診しましょう。

耳鳴りの症状軽減を目指すセルフケア対策

一時的な耳鳴りでも、繰り返し起こる場合は対処が必要です。下記の家庭でできるセルフケアで、改善を目指してください。

1.耳を休ませる
2.十分な休息を取る
3.リラックスして過ごす
4.血の巡りを良くする
5.ビタミンB12を積極的に摂る
6.ツボ押しする

それぞれを詳しくみていきましょう。

対策1.耳を休ませる

まずは、耳を休ませましょう。耳を酷使していると聴力が低下しやすい傾向があります。ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けるのは控えて、1時間以上使ったら耳を休ませるのを習慣にしてください。

対策2.十分な休息を取る

しっかり休息することも、耳鳴りの改善につながるといわれています。疲労の蓄積は自律神経を乱す原因になるため、仕事や家事の合間に適度な休憩を取り、脳と身体を休めましょう。十分な睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠の質にもこだわって熟睡できる環境をつくってください。

対策3.リラックスして過ごす

緊張が続くと血流が悪くなり自律神経を乱すため、リラックスした生活を心がけましょう。意識して深呼吸すると副交感神経が優位になり、心身がほぐれます。ゆっくり入浴する、森林浴でリフレッシュするなど、自分なりのリラックス法を探してください。

対策4.血の巡りを良くする

耳の機能を維持するために、血の巡りを良くする工夫もしてください。血行が悪くなると必要な酸素や栄養が耳の細胞に供給されず、耳鳴りが起こりやすい傾向があります。

血行を促すには、軽めの運動や半身浴、マッサージがおすすめです。煙草やカフェインには血管を収縮させる作用があるので、控えめにしましょう。

耳鳴りの緩和には、耳まわりの血行を促す次のストレッチが役立ちます。血流が促されると不快な症状が和らぐため、雑音が気になるときに役立ててください。

<耳まわりのストレッチの手順>

1.耳鳴りがする耳の穴に、小指を入れる
2.小指を入れたまま、首を右側にゆっくりひねる
3.ゆっくり戻り、今度は左側に首をひねる
4.耳鳴りがおさまらない場合は、反対側の耳に小指を入れる
5.2~3と同様に首を左右にひねってストレッチする

対策5.ビタミンB12を積極的に摂る

耳鳴りが気になるときは、ビタミンB12を摂るのもおすすめです。突発性難聴や耳鳴りの治療薬にも使われる栄養素で、末梢神経の代謝を改善するはたらきがあるとされています。ビタミンB12は次の食材に含まれているため、積極的に献立に活用してください。

・あさり・しじみ・牡蠣などの貝類
・イワシ・サンマなどの青魚
・レバー

対策6.ツボ押しする

ツボ押しすると、耳まわりの血行が良くなり、耳鳴りを軽減する可能性があります。雑音が気になり始めたら、次のツボを刺激しましょう。

・翳風(えいふう):耳たぶの後ろのくぼみにあり、耳鳴りや肩こりを和らげる
・耳門(じもん):耳の穴の前方にあり、耳鳴り軽減や自律神経の調整
・百会(ひゃくえ):頭頂部にあるツボで、自律神経のバランスを整えるはたらきがある
・太谿(たいけい):足のくるぶしとアキレス腱の間にあり、加齢による耳鳴りを軽減する

それぞれのツボは、爪を立てずに指の腹で押し込みましょう。強く押さえずに「痛気持ち良い」程度に押すのがポイントです。1か所あたり5~10秒を目安に、3~5回程度、ソフトに刺激してください。

まとめ

耳鳴りの原因ははっきりと特定されていませんが、整体で症状を軽減できる可能性があります。整体で身体のバランスを整え、不調の軽減を目指しましょう。耳鳴りのなかには深刻な病気が隠れているケースもあるので、症状が続く場合は、早めに病院を受診してください。軽度なものなら家庭でのセルフケアでも対処できます。