頭痛の種類と原因
病院に行っても明確な原因の診断はされないものの、「夜に眠れないほどの痛い」と現代人の多くが悩んでいる【頭痛】には以下の3種類があります。
- 偏頭痛(片頭痛)
- 群発頭痛
- 緊張型頭痛
偏頭痛(片頭痛)の原因と対処法
「偏頭痛(片頭痛)」は、脈を打つような痛みが頭部の両側、または片側に生じることが特徴の頭痛で、「嘔吐」「吐き気」「音や光に過敏」「めまい」などの自覚症状を伴う場合もあります。
「偏頭痛(片頭痛)」は20歳代~40歳代で多く、また、女性が男性の4倍多く発症すると言われています。
「偏頭痛(片頭痛)」の原因は明確に解明されていませんが、脳の血管が急激に拡張することなどで頭痛が誘発されると言われていて、環境の変化や生活習慣も影響していると考えられます。
「偏頭痛(片頭痛)」の症状がある時は、「痛みのある部分を冷やす」「光や音などの刺激を避ける」などの対処療法に加え、リラックスできるような環境を作って精神的なストレスを減らす、姿勢を整えて身体にかかるストレスを減らすなどの工夫を心がけると良いかもしれません。
群発頭痛の原因と対処法
「群発頭痛」は、消炎鎮痛剤などの頭痛薬が効かない慢性的な激しい痛みが繰り返されることが特徴の頭痛で、20~40代の男性に多いとされていますが、発症率は1,000人に1人程度と他の2つの頭痛に比べて発症率は高くありません。
「鋭く尖っているもので突き刺されたような痛み」と表現される激しい頭痛が1日数回、数日から数ヶ月続くこともあり、「目の充血」「眼瞼下垂」「鼻づまり」「顔面の発汗」などの症状を伴う場合もあります。
「群発頭痛」の発症メカニズムは明確に解明されていませんが、「男性ホルモンの過剰分泌」「遺伝的要因」「ウイルス感染」「自律神経失調」などの関与があると言われていて、「発作をいかにコントロールするか」が治療目標となります。
緊張型頭痛の原因と対処法
「緊張型頭痛」とは、頭部全体や後頭部に強い圧迫感や締め付けられるようなズキズキとする痛みが特徴の頭痛で、年齢や性別問わず現代人が悩む頭痛として大多数を占めると言われています。
ストレス、不良姿勢、眼精疲労などさまざまな要因によって筋肉が過剰に緊張していることが影響していると考えられていて、姿勢を中心に生活習慣を見直したり、筋膜リリースやストレッチなどのセルフケアで緩和できる可能性があります。
この記事では「緊張型頭痛」のセルフケアを中心に紹介しています。
「緊張性頭痛頭痛」を緩和!「首こり」「肩こり」解消セルフケア
「緊張性頭痛」は頭、首周り、肩周りの筋肉の緊張を解きほぐして血流を改善させるストレッチや筋膜リリースなどのセルフケアで緩和できます。
また、筋肉のバランスを乱してこりの原因となる「不良姿勢」から「正しい姿勢」を意識する生活習慣を意識することで、より効果的なセルフケアになります。
正しい姿勢を意識する
姿勢の軸なる背骨は、頭部を支える首、首から肩、肩から腰へとつながっています。
普段から正しい全身姿勢を意識するように心がけることで、そもそもコリや「緊張性頭痛」が生じにくくなります。
姿勢は日常生活活動の中で常に変化するものなので、パソコンやスマートフォンの使い方や枕や寝具の調整をするなど、正しい姿勢を自然と維持しやすい環境を意識することでより効果を高められます。
肩周りのストレッチと筋膜リリース
また、頭部は体重の10%ほどの重さがあるため、首を支える筋肉群の中には肩や背中までつながる大きな筋肉群も含まれています。
巻き肩や猫背などの不良姿勢は肩こりの原因と言われますが、肩は関節、筋肉、筋膜でも直接的につながっているため、肩周りの筋肉のこりは「首こり」や「頭痛」に影響しますし、「首こり」「肩こり」はほぼ同時に起きていて、それが「緊張型頭痛」とも関連しています。
肩周りのストレッチは、「肩甲骨」の動きを意識することで効果的なセルフケアになります。
首周りのストレッチと筋膜リリース
不良姿勢や長時間のスマホ使用などにより慢性的な【首こり】に悩む人が増えていますが、首は、目や口など日常生活活動に欠かせないパーツがある顔(頭)と身体(肩から下)をつなぐ部分で、重い頭を支える首周りの筋肉や骨格には毎日大きな負担がかかっています。
【首こり】とは、「後頭下筋群」「僧帽筋」「胸鎖乳突筋」など頭部(顔)を支えて姿勢や活動をコントロールしている首回りの筋肉群に過剰な負担がかかることで硬くなって柔軟性がなくなることで血行不良を起こしている状態で、筋肉のこわばりや重だるさを感じるようになります。
特に「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」と呼ばれる頭蓋骨(頭の骨)後部と頸椎(首の骨)を繋いでいる4種類の筋肉は、スマホ利用など日常生活で前に傾きがちな頭部を支えながら目の動きに合わせて首の位置を微調整する働きもあるため、「首こり」だけでなく、眼精疲労や頭痛などにも大きく影響する筋肉です。
この状態を放置すると神経や関節にも影響を与えるため、「頭痛」だけでなく、「眼精疲労」「めまい」「動悸」「吐き気」「痺れ」などにつながる場合も多いので、正しい姿勢を意識したセルフケアを行で、お悩みの根本にアプローチすると効果的です。
「首こり」は、日常生活における姿勢や活動などさまざま原因で生じます。
- 不良姿勢でのパソコン作業
- 下向きでスマートフォンを使う時間が長い
- 家事や勉強など下を向いた状態での作業時間が長い
- 運動不足や筋力低下
首周りの筋肉群が過剰に緊張している時は、無理にひっぱろうとしたり強い反動をつけると組織を傷つけて症状を悪化させてしまう場合もあります。
入浴後など、身体が温まってリラックスしている状態や整体院の筋膜リリースを受けた後、筋肉の異常緊張がない状態で行うことで、身体に余計な負担をかけない効果的なセルフストレッチになります。
頭部のマッサージと筋膜リリース
頭部にも複数の筋肉があり、肩や首から筋膜でもつながっています。
筋膜のつながりを意識した筋膜リリースやマッサージを行うことで症状の緩和にしやすくなります。